Volumio2 Bluetoothプラグインを導入することで2021年9月現在最新のVolumio2イメージに対してBluetooth経由の出力ができるようになりました。ただしその際に説明した設定ではローカルの音楽ライブラリとWebラジオでBluetooth出力されますが、Spotifyプラグインではさらに設定が必要だったのでここで説明します。
Spotifyプラグインインストール後 |
Volumio2のSpotifyプラグイン
Volumio2には公式に2種類のSpotifyプラグインが存在します。ここではごく簡単に違いを説明します。
Spotifyプラグイン
Volumio2自体にSpotifyメニューが出来てSpotifyの音楽ライブラリをVolumioから直接再生できるプラグインです。使用するにはSpotifyプレミアムアカウントが必要です。
Volumio Spotify Connect2プラグイン
スマホなどのSpotify公式アプリから再生デバイスとしてVolumio2を選択できるようにするプラグインです。
Volumio2がBluetoothスピーカに常時接続しているような環境で、スマホのSpotifyアプリでもVolumio2から聴くときと同じようにBluetoothスピーカで再生したいというような場合ではスマホ側のデバイス接続だけでVolumio2の入力ソースが切り替わるので、このプラグイン + Bluetooth出力という使い方が役立つケースはありそうです。
こちらのプラグイン自体はVolumio2で動作させるためにSpotifyアカウント情報を必要としませんが、送信側のSpotify公式アプリでSpotifyプレミアムアカウントが必要になるはずです。
SpotifyプラグインでのBluetooth出力設定
SpotifyプラグインでBluetooth出力設定するには、まずVolumio2にSSHログインします。
$ ssh volumio@volumio
SSHログイン後、以下のファイルを編集します。
$ cd /data/plugins/music_service/spop $ cp spop.conf.tmpl spop.conf.tmpl.bak $ nano spop.conf.tmpl … [sox] output_type = alsa #output_name = ${outdev} output_name = bluealsa
そして、設定→プレイバックオプション→オーディオ出力→出力デバイスの選択肢から何か一つ選択して保存をクリックします。その後、Volumio2を再起動します。起動後、BluetoothプラグインでBluetoohレシーバデバイスを選択して接続してください。そうすればSpotifyメニューから選択したトラックに対してBluetoothから出力されるはずです。
なお、/data/plugins/music_service/spop/spop.conf.tmplはプレイバックオプションのオーディオ出力更新時などに/etc/spopd.confとして生成され、その設定が実際に参照されます。
Volumio Spotify Connect2プラグインでのBluetooth出力設定
Volumio Spotify Connect2プラグインでBluetooth出力設定するには、SSHログイン後、以下のようにします。
$ cd /data/plugins/music_service/volspotconnect2 $ cp volspotify.tmpl volspotify.tmpl.bak $ nano volspotify.tmpl ... [Output] #device = '${outdev}' device = 'bluealsa' initial-volume = ${initvol} mixer = '${mixer}' # softvolume or alsa mixer-name = '${mixname}' #mixer-card = '${mixdev}' #mixer-index = ${mixidx} #Disable alsa's mapped volume scale (cubic). Default false mixer-linear-volume = ${mixlin} backend = 'alsa' ...
その後、Volumio2を再起動します。起動後、BluetoothプラグインでBluetoohレシーバデバイスを選択して接続してください。
次にスマホのSpotifyアプリ側から、デバイスのマークをクリックして
Spotifyアプリ: デバイス未選択(スマホ) |
次の画面でVolumioデバイスを選択します。
Spotifyアプリ: Volumioデバイスを選択 |
以下のようにVolumioデバイスに接続されたら、Bluetoohから出力されるはずです。
Spotifyアプリ: Volumioデバイス接続状態 |
編集したvolspotify.tmplファイルは再起動などによりvolspotify.tomlファイルとして生成され、その設定が実際に参照されます。
通常の再生とSpotify関連プラグイン再生の違い
このようにSpotify関連プラグイン再生時に追加の設定が必要な理由ですが、通常の再生がmpd + alsaで行われるのに対して、Spotifyプラグインではsox、Volumio Spotify Connect2では(おそらく)mpdを介さないalsaであるためであると考えられます。
また同じ理由で通常の再生時はUSB DACなどの通常出力デバイスとBluetoothに対する同時出力ができたのに対して、SpotifyプラグインやVolumio Spotify Connect2プラグインによる再生では今のところ通常出力デバイスとBluetoothどちらかへの出力を選択という形になります。
Volumio2でSpotify関連プラグイン使用時に、Bluetoothから出力するための設定方法の説明は以上です。
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